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![]() ![]() ![]() 国家の威信と国民の期待を背負い、32か国の代表が熱い戦いを繰り広げる舞台。それが4年に一度開催される世界最大の祭典、FIFAワールドカップTMです。3大会連続3度目の出場を果たした日本代表は、同じく連続3度目の出場となるクロアチア代表とFグループ突破をめざしてドイツ大会に臨みます。 世界中の人々が母国の勝利に期待を膨らませる中で、私たちはあえて、日本・クロアチア双方の健闘を願い「がんばれ日本・クロアチア」をテーマに両国代表を応援するイベントを開催します。 私たちが望むもの、それは両国代表が気高いフェアな精神で、持てる力をすべて発揮し、美しく心に響くサッカーを魅せてくれることです。日本・クロアチア両国のグループリーグ突破が夢です。 同時に私たちは、ワールドカップが、勝者・敗者という対峙した立場を作り出すだけではなく、勝敗を越えて永遠に輝く友情を生む、大切な機会であることを多くの人々に知ってほしいと願っています。 2002年の日韓大会で、新潟県十日町市はクロアチア代表のキャンプを支えました。当時、代表チームは市民から歓迎を受け、ホテル・ピッチともに素晴らしい環境で調整ができたことを高く評価してくれました。彼らはプロフェッショナルとして練習に打ち込む姿勢を示すとともに、9回にも及ぶ公開練習、サッカースクール、代表選手23人対ちびっこ150人の試合など、子供たちに「大きな夢と誇り」を与えてくれました。キャンプ期間中に起きた数々の出来事が人々の心を捉え、クロアチアを応援しようという機運が市民のあいだで一気に高まったのです。 「クロアチアとの友情を大切にし、これからも心温まる交流を続けていきたい」「日本代表とともにクロアチア代表を心から応援しよう」と願っていた私たちにとって、両国がワールドカップの舞台で再び同じグループになった“偶然”は、新たな交流の可能性を与えてくれたものと思っています。 日韓ワールドカップから4年の歳月が過ぎ、8年前と同様に再び日本が同じグループとなった今もなお、クロアチアサッカー協会と選手達は、十日町キャンプをキャリアの中の大切な思い出として語り継いでくれています。サッカーは、異なる文化の垣根を取り払い、普段の生活では決して出会うことのない、人と人とを結びつける大きな力を持っているのです。 クロアチア代表キャンプで得た経験を、失うことなく大切に守り育てて行きたい。そんな願いから、私たちは代表選手が使った世界レベルの芝グラウンドを「クロアチアピッチ」と名付けるとともに、「クロアチアピッチサポーターズクラブ」「クロアチアピッチ活用事業実行委員会」を結成し、これまでU-19・U-20日本代表、U-18クロアチア代表、横浜F・マリノス、アルビレックス新潟、柏レイソル、東京ベルディ1969などトップチームのキャンプ受入を行ってきました。キャンプ実現までには至りませんでしたが、これまでに2回、レアル・マドリードからもオファーをいただくこともできました。 また、2002年に十日町市サッカー協会がクロアチアのザグレブを表敬訪問し、サッカー大会のカップを贈呈してもらいました。以来毎年9月に「クロアチアカップ・サッカー大会」を開催しています。 一方で、私たちのふるさとは一昨年の秋に「新潟県中越大震災」に見舞われ、その後も豪雪など多くの困難に立ち向かってきました。困難に直面した際には、多くの皆様から温かい励ましをいただいたことに心より感謝を申し上げます。その中には、日本サッカー協会、アルビレックス新潟、横浜F・マリノスならびにサポーターの皆様をはじめ国内のサッカー関係者・スポーツ関係者の皆様から多く励ましを頂戴しました。さらに、クロアチアサッカー協会からも人々の身を案じ、一日も早い復興を願う激励をいただいたことをあわせて紹介いたします。 ドイツ大会での日本・クロアチア両国の活躍が、4年前のクロアチア代表キャンプを支えたすべての皆様、十日町市民、そして今なお中越地震などからの復興途上にある人々にとって、再び「夢と誇り」を取り戻すための、ひとつのきっかけとなってくれることを願ってやみません。 両国が三度ワールドカップに出場し、再び同じ舞台に立つ大切な機会を、私たちは今までの歩みを振り返り、次の4年間を目指す大きな節目としたいと考えています。 クロアチアピッチ活用事業実行委員会
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